スプリング・ピアノ・コンサート vol.43
浜松SPCピアノ・ワークス主宰・指導 田中惠子
開催日時
2012年4月8日(日)13時30分開演
場 所
アクトシティ浜松音楽工房ホール
入場無料
後 援
浜松市/浜松市教育委員会/財団法人 浜松市文化振興財団
(株)ヤマハミュージック東海 浜松店/カワイ音楽教育研究会
中日新聞東海本社/静岡新聞社・静岡放送/びぶれ浜松
K-MIX/Fm Haro!/ケーブル・ウィンディ
開催日時:2012年4月8日(日)13時30分開演
場 所:アクトシティ浜松音楽工房ホール
入場無料
後 援:浜松市/浜松市教育委員会/財団法人 浜松市文化振興財団
(株)ヤマハミュージック東海 浜松店/カワイ音楽教育研究会
中日新聞東海本社/静岡新聞社・静岡放送/びぶれ浜松
K-MIX/Fm Haro!/ケーブル・ウィンディ
ご挨拶
プログラム
この春に寄せて
浜松SPCピアノ・ワークス主宰・指導 田中惠子
日本の四季の移り変わりがとても荒々しく感じられるこの頃。春の花が咲いてくれるのかと危ぶむような寒さでしたが、やがて梅の花も咲きました。雪柳の緑の芽も増えました。自然の力はすごいものだと思っております。
私は音楽が人の暮らしの中にあることがとても大事なことだと思っております。心の文化とは家族から。立派なホールで素晴らしい演奏を聴くことも文化ですが、それを聴いて、感じて、ひとり一人の家族の中に文化が育つことも、まず必要なのではないかと思います。家の居間には、真新しいピアノでなく、祖父あるいは祖母が使っていたピアノがまるで馴染んだ家具のように置かれ、それをまた父または母が使い、そのまた子供たちが弾く。その折々の気持ちで、家族の誰かが弾いていることが、当たり前の空気になっていくこと。その繰り返しが心の文化を育てるのではないでしょうか。音楽するということは、人が生きること。それは、プロフェッショナルもアマチュアも関係なく、人の心に持っていていいものではないかと長年思いながら、生徒と自分と月日を紡いできたような気がします。
弾き続けて発表するということは、なかなかにできることではないと思います。アマチュアであるからこそ、並大抵でないと思っております。が、生徒達はみんなごく自然にそれを生活の中に取り入れ、弾き続け、あるいは仕事をし、あるいは家族を守りながら、また子どもを産み育て、その子ども達もまた自然にピアノを弾き、気がついたら二世が3歳から16歳まで15人になっていました。この小さなグループのひとり一人を、信頼し、理解し、愛情を持って接して下さるたくさんの周囲の方々に心から感謝申し上げます。
昨年、東日本の大きな震災を知った時、毎日テレビから流れるニューズの映像を見ながら、簡単には口に出せませんでしたが、これほどの災難があって音楽をしていていいものかと思う日がしばらく続きました。けれども、音楽が心にあるということ、音楽を欲しいと想う心、音楽の中にいたいという気持ち、それは空から降り注ぐ光のような心の希望ではないかと思いました。今再び春が巡ってきて、こうして生徒達が皆様に聴いて頂ける幸せをあらためて思います。
今年は桜の咲くのは遅いのではないかと思いながら、この文章を書かせて頂いております。皆様、お忙しい時期にお出で下さいまして心から感謝申し上げます。
幸せな時間に感謝します
あたたかな陽射しが心地よく、街中の桜並木を散歩するのが楽しみな季節が近づくと、私たちはもうひとつ、楽しみと同時に、自分自身の心の節目をなるSpringPianoConcert〈春いちばん〉に向けて、気持ちの引き締まる時期となります。現在、私たち仲間は、2歳から大人たちまで。子供たちのほとんどが私たち仲間の二世たちです。年齢もさまざまで、生活スタイルも異なる私たちですが、昨年からの一年間、それぞれの生活の中で、ピアノに向き合う自分を糧にして、一歩一歩過ごしてきた日々を想い、こうして今日、皆様に聴いて頂ける日を迎えて本当に幸せです。こうしたピアノへの向き合い方を、ごく自然に、しかも厳しく教えてくださり(それは生半可な厳しさではありません)、一人ひとりをこの日まで引っ張り続けてくださった田中惠子先生に心から心からの感謝です。
Spring Piano Concertは、今年で43回を迎えるのですが、誰もが毎年同じ気持ちで迎えられたことはなく、毎年、私たちが毎日の生活の中で忘れてしまいそうな自分自身を、田中先生が一人ずつ新しい自分に向き合うことを大切にしてくださるのです。時には、立ちはだかる古い自分の大きな壁に、逃げ出したくなる思いにかられることもありますが、その自分の心の壁を乗り越えたときの心の解放感や新しい希望は、どんな満開の桜以上の感動を私たちに味あわせてくれると言っても過言ではありません。それがまた次の年への自分自身の姿になっていると強く感じます。
皆さま、今日はお出でくださいまして、ありがとうございます。春のひととき、くつろいで頂ける時間となりますように、私たちは大切にピアノに向かいたいと思います。
浜松SPC一同(Spring Piano Concert)
浜松SPCピアノ・ワークス主宰・指導 田中惠子
日本の四季の移り変わりがとても荒々しく感じられるこの頃。春の花が咲いてくれるのかと危ぶむような寒さでしたが、やがて梅の花も咲きました。雪柳の緑の芽も増えました。自然の力はすごいものだと思っております。
私は音楽が人の暮らしの中にあることがとても大事なことだと思っております。心の文化とは家族から。立派なホールで素晴らしい演奏を聴くことも文化ですが、それを聴いて、感じて、ひとり一人の家族の中に文化が育つことも、まず必要なのではないかと思います。家の居間には、真新しいピアノでなく、祖父あるいは祖母が使っていたピアノがまるで馴染んだ家具のように置かれ、それをまた父または母が使い、そのまた子供たちが弾く。その折々の気持ちで、家族の誰かが弾いていることが、当たり前の空気になっていくこと。その繰り返しが心の文化を育てるのではないでしょうか。音楽するということは、人が生きること。それは、プロフェッショナルもアマチュアも関係なく、人の心に持っていていいものではないかと長年思いながら、生徒と自分と月日を紡いできたような気がします。
弾き続けて発表するということは、なかなかにできることではないと思います。アマチュアであるからこそ、並大抵でないと思っております。が、生徒達はみんなごく自然にそれを生活の中に取り入れ、弾き続け、あるいは仕事をし、あるいは家族を守りながら、また子どもを産み育て、その子ども達もまた自然にピアノを弾き、気がついたら二世が3歳から16歳まで15人になっていました。この小さなグループのひとり一人を、信頼し、理解し、愛情を持って接して下さるたくさんの周囲の方々に心から感謝申し上げます。
昨年、東日本の大きな震災を知った時、毎日テレビから流れるニューズの映像を見ながら、簡単には口に出せませんでしたが、これほどの災難があって音楽をしていていいものかと思う日がしばらく続きました。けれども、音楽が心にあるということ、音楽を欲しいと想う心、音楽の中にいたいという気持ち、それは空から降り注ぐ光のような心の希望ではないかと思いました。今再び春が巡ってきて、こうして生徒達が皆様に聴いて頂ける幸せをあらためて思います。
今年は桜の咲くのは遅いのではないかと思いながら、この文章を書かせて頂いております。皆様、お忙しい時期にお出で下さいまして心から感謝申し上げます。
幸せな時間に感謝します
あたたかな陽射しが心地よく、街中の桜並木を散歩するのが楽しみな季節が近づくと、私たちはもうひとつ、楽しみと同時に、自分自身の心の節目をなるSpringPianoConcert〈春いちばん〉に向けて、気持ちの引き締まる時期となります。現在、私たち仲間は、2歳から大人たちまで。子供たちのほとんどが私たち仲間の二世たちです。年齢もさまざまで、生活スタイルも異なる私たちですが、昨年からの一年間、それぞれの生活の中で、ピアノに向き合う自分を糧にして、一歩一歩過ごしてきた日々を想い、こうして今日、皆様に聴いて頂ける日を迎えて本当に幸せです。こうしたピアノへの向き合い方を、ごく自然に、しかも厳しく教えてくださり(それは生半可な厳しさではありません)、一人ひとりをこの日まで引っ張り続けてくださった田中惠子先生に心から心からの感謝です。
Spring Piano Concertは、今年で43回を迎えるのですが、誰もが毎年同じ気持ちで迎えられたことはなく、毎年、私たちが毎日の生活の中で忘れてしまいそうな自分自身を、田中先生が一人ずつ新しい自分に向き合うことを大切にしてくださるのです。時には、立ちはだかる古い自分の大きな壁に、逃げ出したくなる思いにかられることもありますが、その自分の心の壁を乗り越えたときの心の解放感や新しい希望は、どんな満開の桜以上の感動を私たちに味あわせてくれると言っても過言ではありません。それがまた次の年への自分自身の姿になっていると強く感じます。
皆さま、今日はお出でくださいまして、ありがとうございます。春のひととき、くつろいで頂ける時間となりますように、私たちは大切にピアノに向かいたいと思います。
浜松SPC一同(Spring Piano Concert)
Piano ピアノ
ショスタコーヴィチ
/ ロマンス
サティ
/ ピカデリー
ドビュッシー
/ ベーメン風舞曲
佐藤慶子
/ 風に乗って
三善晃
/ おやすみ,夕映え
/ こどものためのピアノ曲集「海の日記帳」より
ラヴェル
/ ソナチネ 第一楽章
プーランク
/ 常動曲
ショパン
/ ワルツ ヘ長調 op.34-3
リスト
/ 三つの演奏会用練習曲 No.2
ほか
スペシャルコーナー(スライド入り)
中川俊郎 作曲
こどものためのピアノ曲集〈旅の絵日記〉より
村一番の古時計
聞こえなくなった汽笛
疾走する風
友達とのすれ違い
別れのワルツ
踊り[連弾]
不思議な舟唄
落ち葉の上で[連弾]
子供の行進
雪のエチュード
鳥の首振りのスカ
映画の1シーンのための音楽
ソナチネⅠ、Ⅱ、Ⅲ
ピアノ 浜松SPCピアノ・ワークス
朗読 福原徹
こどものためのピアノ曲集〈旅の絵日記〉より
村一番の古時計
聞こえなくなった汽笛
疾走する風
友達とのすれ違い
別れのワルツ
踊り[連弾]
不思議な舟唄
落ち葉の上で[連弾]
子供の行進
雪のエチュード
鳥の首振りのスカ
映画の1シーンのための音楽
ソナチネⅠ、Ⅱ、Ⅲ
ピアノ 浜松SPCピアノ・ワークス
朗読 福原徹
ゲストコーナー
福原徹[笛] + 中川俊郎[ピアノ]
千年の桜[福原徹作曲]
千年の桜[福原徹作曲]